人類が最初に〝自分で作ったお酒〟が、どんなお酒であったか?

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人類が最初に〝自分で作ったお酒〟が、どんなお酒であったかというのは、有史以前の事ですので、さすがに断定は出来ませんが、おそらく果物を原料にした「果実酒」か、蜂蜜を原料にした「はちみつ酒」だったと思われます。



果実酒やはちみつ酒の製造法は極めて簡単です。果実酒であれば果物を砕いて水に入れ、はちみつ酒であれば蜂蜜を水で薄めて放置するだけで、しばらくすれば自然に果実酒やはちみつ酒が出来上がります。

自然界には酵母菌という菌の種類が存在します。この微生物は風邪のウィルスよりもありふれた雑菌種で、現代も世界中に存在していまして、お酒はこの酵母菌の働きによって造られます。

酵母菌というのは空気中では、普通に酸素を取り込んで二酸化炭素を吐くという呼吸によって活動エネルギーを得ていますが、水中に入って有酸素呼吸が出来なくなると、死んでしまうのはなく「無気呼吸(嫌気呼吸とも言う)」という〝技〟を使って生き抜くという、結構しぶとい菌なのですが、この酵母が行う無気呼吸こそが、お酒を作り出しているわけです。

酵母の無気呼吸というのは、水中の糖分を分解する事によって活動エネルギーを得る事なのですが、酵母は糖分を〝食って〟、それを水分と二酸化炭素、そしてアルコールに分解しています。ですから、自然界に糖分を含んだ液体がある場合、あちこちに漂っている天然の酵母菌が入り込んで、無気呼吸をして勝手にアルコール飲料が出来るわけです。

これが〝醗酵〟といわれる現象で、自然に酒を造る、もっとも基本的な方法ですが、昔の人類はこんな理屈までは当然知らなかったでしょう。ただ、甘味のある飲み物は放置すれば、お酒になる事が多いということを経験で学び、その内に〝わざと〟お酒を造ろうとしたのでしょう。

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