醸造酒と蒸留酒と混成酒

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製造法でお酒を分類すると、醸造酒と蒸留酒に大別されますが、その後登場してきたのは〝混成酒〟と呼ばれるお酒です。
「混成酒」と漢字で書くとピンときませんが、〝リキュール〟と書くと今でも一般的に知られているお酒ですからご存知の方は多いでしょう。


従来の醸造酒、または蒸留酒に薬効のある成分や、香料を混ぜて造るお酒の事ですが、混ぜる方法は、醸造段階に芳香成分を持った材料を漬け込んで蒸留する〝蒸留法〟や、砕いた原料を漬け込んで濾過して酒に成分を加える〝浸漬法〟、あるいは他の方法で、予め原料から成分を抽出したエッセンスを酒に混ぜる〝エッセンス法〟など、様々な方法が生み出されました。

一方、製品として出来上がったお酒に、その場で別のお酒や飲み物などを混ぜて飲むという、製造法とは直接関係のない〝お酒の飲み方〟も登場します。この〝混ぜて造ったお酒〟を「混合酒」、一般的には〝カクテル〟と呼びます。

リキュールとカクテルは非常によく似ていますが、このふたつのジャンルのお酒を分ける基準は、
「1本のお酒として製品化されていているのが〝リキュール〟、その場限りで作って飲むのが〝カクテル〟」
なのですが、最近は某酒造メーカーが〝瓶詰カクテル〟だの〝缶入りカクテル〟といった物を商品化してしまったせいで、リキュールとカクテルのボーダーは、ほとんどなくなってきています。

醸造酒をはじめとしたこれらのお酒が、具体的にいつの時代に登場したかは、この記事で説明した程度しかわかっていません。お酒というのは、世界中で日常的に飲まれている嗜好品です。ですから、
〝世界ではじめて蒸留酒を作った人〟や〝世界で始めてカクテルを飲んだ人〟
というのは事実上、〝特定不可能〟でなのです。

それでも、人類は有史以前から、このお酒という飲み物が大好きで、より美味く飲もうと日夜努力をしてきた事だけでは事実でしょう。

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