飲み屋の種類~BAR

BAR(バー)というのは、前に少しだけ説明しましたが、直訳すると

〝酒場〟

で、つまり海外でいう飲み屋の事ですが、この言葉が生まれた欧米諸国では、必ずしも酒を提供する店が〝BAR〟ではなく、海外のBARには、カウンターがある飲食であるものの、酒類を全く提供しないBARもあるそうです。

もっとも日本でも最近は、短時間で栄養薬などを点滴してくれるサービスを

〝点滴バー〟

と言って宣伝しているクリニックもありますので、日本国内でも〝BAR=酒場〟と言えなくなって来ています。

なぜ酒場をBARと呼ぶようになったかという語源には諸説がありまして、もっとも有名なのは、酒場に訪れた客が酔っ払って、勝手に酒樽から酒を飲もうとするのを防ぐのに、大きな横木(BAR)を置いた事から、この横木が発展してカウンターになり、酒場の呼び名は〝BAR〟になったという話でしょう。

他にもカウンターはもともと存在したが、店の店主が不要になった馬を繋いでいた横木(BAR)を片付けるのが面倒でカウンターの下に放置しておいた酒場があったらしいのですが、その酒場に来た客が、

「この横木は片足を乗せるのにちょうど良い (・∀・)v」

と評判になり、他の酒場もカウンターの下にBARを設置するようになり、それが酒場の呼び名になったという説もあります。

BARの語源には他にも諸説がありますが、この言葉が定着したのは今から200年ほど前のアメリカだと言われています。

当時は仕事を終えて、酒場で飲んだくれるというのは大抵男性でした。

男どもが、夜な夜な仲間と連れ立って酒場に行くのを見て、

「毎晩酒場に行くのがそんなに楽しい?! ヾ(`◇´)ノ」

とブチ切れたのは、家に取り残される男性の妻たちです。

旦那である男性たちが、それぞれの家庭で酔っ払って帰ったあとにどんな修羅場が展開したかはわかりませんが、男性達はだんだん、酒場に出かける時に

「飲み屋に行ってくるよ~ ヽ(´∀`)ノ」

とはハッキリ言いづらくなり、そこで酒場の事を仲間内では、

〝BAR〟

という隠語で表現するようになったわけです。男性が

「オレ今晩、仲間とBARに行かなきゃならないんだ (∪_∪)b」

といえば、妻としては

「BARって何? (-_-;)」

というくらいのツッコミはしても、深くは追求しないわけです。

まぁ、その内にこの隠語そのものが有名になって、酒場の方も自ら〝BAR〟と名乗るようになり、

〝BAR=酒場〟

という意味が知れ渡って、隠語の意味が無くなってしまった頃には、女性もBARで酒を飲むようになってしまいましたので、男性が連日BAR通いをした事で夫婦喧嘩が起こる回数も、現代と同じ程度になったと思われます。

そんなアメリカ生まれのBARの特徴を色濃く残している日本の飲み屋は

〝ショット・バー〟

〝カクテル・バー〟

〝カフェ・バー〟

などと言われる店です。

店のネーミングはオーナーの〝趣味や経営方針〟で、法律や条令で明確な規定が定められているわけではありません。ただ、これらの店に共通しているのは、

・カウンターがある

・多くの種類のお酒がショット(一杯)から飲める

・バーテンダーが居る

という点でしょう。

先述した居酒屋やスナックでもカウンターがある店は少なくありませんが、BARの場合は〝必ず〟カウンターがあります。カウンターのない飲み屋は、普通BARとは言いません。

色んな種類のお酒をショットグラスで一杯から飲めるというのが、日本国内でBARを名乗っている店の最大の特徴でしょう。スナックなどでは、初めて行った店で〝お店のボトル〟といえば、特定ブランドのウィスキーやブランデー、あるいは焼酎があるだけで、

「バーボンのヘンリー・マッケンナってショットで飲める? (゜σ゜)」

と聞いても、

「今日は店に置いてないの。 キープしてくれるなら取り寄せますけど? ( ´∀`)」

と言われるのがオチです。

というわけで、日本のスナックの多くは〝固定客の確保〟という意味もあり、基本は〝ボトル売り〟であり、何種類もの酒を用意して〝ショット売り〟をしているのがBARだという区別ができます。

ただ、この〝ショット売り〟というのはなかなか難しく、ウィスキーなどの蒸留酒であっても、一度栓を抜いたら味の品質が保てるのは半年程度だと言われていますので、

〝酒の種類と味にこだわる客〟

がある程度の人数来てくれる都市部でない限り、ショット・バーの経営は難しいでしょう。

BARのもうひとつの特徴である

〝バーテンダーが居る〟

という事ですが、バーテンダーというのは広義の意味では

〝BARで働く人〟

ですので、BARの従業員はみんなバーテンダーだと言えば、言えない事もありません。

ただ、バーテンダーはBar(酒場)とTender(優しい相談者)からできた言葉で、

〝酒場における接客のスペシャリスト〟

だと定義つける人もいます。

日本ではバーテンダーをする為に合格しなければならない資格などは特にありませんので、BARに就職すれば、

〝その日からバーテンダー ヽ(´∀`)ノ〟

を名乗る事が出来ますが、民間団体である日本バーテンダー協会(NBA)が、バーテンダーとしてのスキルを試す技能試験を開催しており、

〝NBA認定バーテンダー〟

といった民間資格の他、様々な〝バーテンダーの資格〟は実在します。

酒に関する知識や、美味しいカクテルを作る技能といったものを持っているのがバーテンダーで、

〝酒を通して接客が出来る人〟

がバーテンダーだといえるでしょう。

スナックのママやホステスのおね~ちゃんの場合、酒を飲みながら〝雑談〟やカラオケで接客する点でバーテンダーとは違います。

もっとも酒に関する知識をもとに客をもてなして、名物になるようなカクテルを作れるスナックのママやホステスのおね~ちゃんが居れば、彼女は〝バーテンダー〟だともいえるかもしれません。

そんな条件のBARで、ショットで飲めるお酒の種類が豊富なのが〝ショット・バー〟で、カクテルを〝売り〟にしているのが〝カクテル・バー〟、そして酒の肴として手作りピザといったお店自慢の一品料理や、軽食も楽しめるのが〝カフェ・バー〟という区分になっているようですが、店のネーミングはあくまで

〝オーナーの趣味と経営方針〟

によるもので、厳密な区分けは不可能ですから、お店が

〝ウチはカクテル・バー〟とか

〝この店はショット・バー〟

だと言っていれば、素直に納得しておきましょう。

そんなBARですが、BARの基本は

〝お酒を美味しく飲む店〟

です。したがって普通、カラオケなどはありません。

お酒の種類は豊富ですので、ウィスキーの水割りを飲みたいと思っても、まず

〝ウィスキーの銘柄〟

を選ばなくてはなりません。

とはいえ、BARの方も酒の知識が全く無い人のために、ただ

「水割り ( ̄~ ̄)b」

と言われても、適当に作ってくれますので、無理に酒の銘柄選びをしなくても構いませんが、色んなお酒を楽しめるBARで飲むのであれば、酒の銘柄に関して少しくらい知識を持っていた方が良いでしょう。

BARの料金体系は至って〝明朗会計〟です。

チャージ料金を明記していない店がたまにありますが、居酒屋以外の飲み屋では

〝座ればチャージ料金がかかるのは酒場のお約束 (・∀・)b〟

というわけで、チャージ料金を明記していない店でも、訪ねればすぐに教えてくれますし、BARの場合チャージ料金は日本全国、どこへ行っても、ほぼ〝1000円程度〟になっています。

BARで出されるお酒や料理の金額は、

〝すべて、メニューに明記〟

されていますので、スナックの様に〝気分で料金が変わる〟という事もありません。

ただ、ソフトドリンクは別として酒は一杯500円から、高い酒だと一杯2000円を越える様なものありますので、料金をよく見て注文しましょう。

お酒を飲み始めたばかりの人にとって、BARは

〝敷居の高い店 ('A`)〟

だと思われている方もいるかもしれません。

確かにBARでお酒を飲む場合には、酒やカクテルに関する知識を知っていた方がより楽しめます。同じウィスキーを注文するにしても、豊富な銘柄のウィスキーがショットで飲めますし、カクテルも

〝知らないカクテルは頼めない ┐( ̄Д ̄;)┌〟

ので、どうせBARを〝楽しむ〟のであれば、

「酒に関するウンチクをたくさん貯め込んでから行きたい ( ̄- ̄ )」

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそういう方こそBARに行ってみる事をオススメします。

出来れば7時くらいのBARのまだ込んでいない時間帯に、BARを訪れて、接客に来てくれたバーテンダーに

「お酒の事はあまり詳しくないのですが、どんなお酒が美味しいですか? (゜σ゜)」

と聞いてみましょう。ここで、そのBARが〝良い店〟であれば、

〝バーテンダーは喜んで、酒に関する知識を色々教えてくれる ( ´∀`)ノ〟

はずです。

BARというのは

〝酒のウンチクを学べる場所 ヽ(´∀`)ノ〟

でもあります。ですから、

「お酒の知識をもっと知りたい! (・∀・)9」

という方は、BAR通いをするのが一番だと言えるかもしれませんし、またそういう接客が出来ないBARは行く価値はありませんので、サッサと他の〝良いBAR〟を探しましょう。

ただ、色々親切に教えてくれるバーテンダーを〝独占しよう〟と考えてはいけません。BARは貸切の店ではありませんから、店が混んで、他のお客さんがたくさんいる時には、〝空気を読んで〟バーテンダーにやたら話しかけるのはやめましょう。

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