飲酒運転の個人差

酒を飲んで酔っ払った場合、どの位運動能力が低下するかというのは、実は大変個人差が激しいものです。また、同じ人でも体調によって、〝酒の回り方〟は変わってきますので、なかなか一定の基準を設けるのは難しいのです。

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20年以上前の話ですが、とある自動車雑誌に飲酒運転が、どの位運転能力を低下させるか実証しようという企画記事がありました。

もちろん公道ではなく、テストコース内において実施された企画ですが、危険を発見してからどの位の距離で止まれるかという「制動テスト」や、障害物を避けながら蛇行運転をする「スラローム運転テスト」などを、雑誌編集部記者たちが素面の状態と、ビールなどを飲んで酒気帯び状態になった場合とで、その違いを検証したわけです。

数人の編集記者の試験結果は、ほとんどが予想通り素面の時より、酒気帯び状態の時の方が、成績が悪くなったのは言うまでもありませんが、実は一人だけ

〝素面より、酔っ払って運転した方が、成績が良いヤツが居た〟

という結果が出ていました。

これは〝酔っ払い運転=危険行為〟という一般常識を覆すような結果ですが、こういう事は〝ありえる話〟なのです。

つまり素面の状態では、状況判断に関して〝色々考え過ぎてかえって反応が遅れていた人〟は、アルコールによって大脳新皮質が麻痺すると、本能的な反射が脳からの抑圧を解かれて、素早く反応出来るようになり、結果的に素面の状態より運転能力が向上する事もあるわけで、いわゆる〝野生の勘が発揮される〟というやつです。

ただし、これはあくまでアルコールの麻痺が運動神経にまで達していない状態の話で、さらにアルコールの影響が大きくなっていけば、結局運転能力は〝素面以下〟になる事は間違いありません。

問題はこうしたアルコールが与える麻痺作用には、個人差があり過ぎる事でしょうし、その個人によっても体調や年齢によって、〝酒の強さ〟は変わってきますので、

〝どの位の酒までなら飲んでも車を運転できるか?〟

という基準を法律的に線引きするのは不可能ですので、安全な車社会を運営するためには、

「飲酒運転は全面禁止 ヾ(`◇´)ノ」

というルールを決めざるをえないわけです。

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